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誰かと何かと関わって芽生えたもの、日々のささいな想いを写真と綴ります。Calgary - Vancouver-Inuyama,Aichi


by tropi-kana
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宿命をぶちやぶれ

なんだか不思議なところへ旅してきました。

電車をのりつぎのりつぎ、無人駅をいくつもいくつも超えていったところにそれはあります。
養老天命反転地 Site of Reversible Destiny-Yoro Park

そこが何をするところかもよくわからないまま、てくてく山道をのぼっていくと、奇妙な形の創造物のある丘が見えてくる。中に踏み入れると、なんだかいつもの目線でものを追えないことにきづく。足もとの地面もフラットでないし、目の前にひろがる景色も、(木々を除いては、)垂直、平面といういつもの90度から形作られるあの世界がなくなっているから。
 へんてこな家、に入ってみる。

使用法: *何度か家を入ったりし、その都度ちがった入り口を通ること。
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へんてこへんてこ。
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理解することをやめて、手足をつかってさがしまわる。
家をでると、目の前には巨大なすり鉢型のフィールドがあった。ここもどんどん自分のバランスをうしなっていくのだが、なんだかそれが心地よくなっていく。
宿命をぶちやぶれ_f0119023_134008.jpg


 自分自身であたらしいバランスを構築しては、くずされ、くずされ。

こどもは、そういうことに慣れているから、調節がとっても上手。





”養老天命反転地”
荒川修作+マドリン・ギンズのアートプロジェクト。
身体がもう可能性を、身体に作用する「環境=建築」とでもって、「死」を前提とした消極的な生き方を改め、古い常識を覆すことが必要だとし、この死にいたる「宿命(天命)」を反転することが必要だとするコンセプト。
by tropi-kana | 2007-09-25 13:42 |